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カジュアル・ベイカンシー [映画 ドラマ]

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英国BBC制作の「カジュアルベイカンシー/突然の空席」
ハリー・ポッターの作者J.Kローリングの2012年書き下ろし小説をドラマ化したものです。
全4話のミニシリーズ。北米ではHBOが2夜に渡って放映したようです。
ファンタジーではなく大人向きのお話。

何の予備知識も付けずに見始めたドラマだったのですが
第一回目、主役だと思っていた自治組織議会の議員バリーという男が死んでしまう?
「またかよー!」って思わず叫んでしまったのは、ゲーム・オブ・スローンズで
散々、困惑したから(ネタバレになるのでゲーム・オブ・スローンズを見てね m(_ _)m )。

タイトルをよく理解すれば気付いたかもしれないのにね(笑
「突然の空席」はその死んでしまった議会の空いた議席をめぐる人々と
亡くなってしまったことで、変化していく町の住人の物語。





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イギリスの架空の田舎町パグフォード。
バリーの死は様々な問題を生み、そしてそれらが全て絡み合いながら進行していき、
最後には惨事につながる。

短いドラマですが数多い登場人物の説明の表現が明確なところは素晴らしい。
すんなりと物語に入っていける。「誰だっけこの人?」ってことが多いドラマの中
製作側の上手さがあります。

俳優陣は、ハリポタの校長役で有名なマイケル・ガンボンは自治組織議会の議長役、
いい年なのに親に逆らうことのできない、その息子マイルズ役のルーファス・ジョーンズ、
マイルズの妻サマンサ役のキーリー・ホーズなど多彩な俳優たち。





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学校の教頭役のサイモン・マクバーニーはウッディー・アレン監督の「マジック・イン・ムーンライト」、
エディ・レッドメインの演技が素晴らしかった「博士と彼女のセオリー」等沢山の作品に出演していますが、
俳優だけではなく演出家としても、ロンドンで公演された深津絵里主演の舞台「Shun-kin」(谷崎潤一郎の春琴抄を題材に)、
村上春樹の短編を題材とした「The Elephant Vanishes」を手がけた人としても有名です。

確か頭髪の前の方が薄毛じゃなかったっけ?と思って見ていたら、劇中カツラを脱ぎ着していた、
被ってるキャラだった。





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教頭の息子ファッツ役のブライアン・バーネル。
両親が同じ学校で先生をしているが、親の助言には逆らうわ、タバコは吸うわ、
女の子と、どうこうなるのしか頭にないわの不良息子。

このブライアン、イギリスでは多くのドラマに出ているようなんですが、気がつかなかったなぁ。
が、スターウォーズ/フォースの覚醒のBala-Tik?役でチラリと出ているのには気がつきました。

他に麻薬中毒者の親に育児放棄され、小さい弟の面倒を一人で見る貧しい暮らしのクリステル。
ソーシャルワーカーの娘ガイア(確か新作「ルーツ」に出演していたと思います)。
亡くなったバリーの甥。インド系女医の娘など、この子達はみんなファッツの同級生、
子供達の関係も同時進行しながら関わっていきます。

小さな町の話ですが、いま社会で抱える問題の数々を、ここに盛り込んだような作品です。














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